食べログと価格.comの色々
こんにちは。望月亮佑です。
最近「数字」の重要性に気がつき世の中のことを数字を通して見ることにはまっています。そこで今回は価格.comと食ベログ運営のカカクコムさんのIR資料を覗いてみました。
※ここから先の数字については正確性を保証できません。。明らかな間違いについてはご指摘いただけますと幸いです。。
カカクコム売上構成
カカクコムさんのメイン事業は価格.comと食ベログです。上の写真を見てみると価格.comの方が売上が大きいようです。これは個人的には意外です。
価格.com
価格.comのビジネスモデルをざっくり言うとクリック課金です。比較した際に「店の売り場へいく」ボタンが押されると価格.comにお金が入る仕組みです。細かく見ると他にもあるみたいですがここでは割愛。
次に価格.comの売上構成を見てみます。価格.comではショッピングとサービスの2つにカテゴリを分けて売上高を記載しています。
ショッピングは洗濯機やパソコンなどの価格比較です。サービスはカードローンやwifiなどの比較です。上の写真を見るとショッピングとサービスの比較が売上のほとんどですね。
広告収入は少ないですね。価格.comの月間pvを調べてみると約7億でした(2017年6月)上の写真の売上は四半期ですので1pvあたりの単価を調べてみると、
2.72億円/7億pv=約0.4円です。ちなみに1pvあたりの広告収入の目安は0.1円と言われていますので効率よく稼げているように思えます。
広告の種類では予約型広告が70%以上を占めていました。
価格.comのサイト利用率も調べました。月間利用者数が約5,000万人でしたので、
価格.comのサイト利用率は5,000万/7億で約7%です。
ちなみに消費財のUI改善によってCVRが5.1%UPしたそうです。UI大事ですね!
食べログ
次に食べログです。
食べログのマネタイズポイントは3つあります。飲食店課金・ユーザー課金・広告収入です。
売上構成をみると飲食店課金がほとんどを占めていますね。個人課金と広告課金は少ないです。
食べログのキードライバーは飲食店の数だと思います。だって飲食店の数がないとどうやったてサービスは拡大しませんから。
調べてみると掲載飲食店数は約85万。月間利用者数は約1億人ですので1つの飲食店あたり月間117人食べログに集めていることになります。この数値をどうやって使うかというと例えば自分で飲食店の情報が乗ったサイトを作るとした際に月間1万人に利用してもらうことを目標とします。この時先ほどの数値を使うと必要な飲食店数の目安としては最低85件ということになります。
もしその作りたいサイトがパンケーキ専用の食ベログだとして日本にパンケーキを出しているお店が85件なければ月間1万人の目標は達成が難しくなってくるでしょうということです(実際には85件以上あるはずですがw)
もちろん食ベログと単純比較した数値ですから100%参考になるかと言われたらならないだろうし、始めてみたら数値は変わるものです。
でもこうやって計算することで、そもそも実現できないバカな目標を立ててしまうことはなくなりますし、定量的な目標を立てられることでそのためのアクションを起こしやすくなります。
食ベログのPV/UUです。
食べログの月間pvは約18億(2017年6月)、利用者数は約1億人です。PV/UUはだいたい10%前後と聞きますが食べログでは5.5%のようです。
次に個人の課金率についてちょっと計算してみます。
上の写真を見ると3ヶ月での個人課金の総額は7.6億円ですので1ヶ月の個人課金での売上額は約2.5億円です。食べログの個人課金は1ヶ月300円ですので、
2.5億/300で約83万人とわかります。月間の利用者数は1億人ですので課金率は0.8%です。
最後に広告収入について見てみます。
食べログの広告収入は約5.3億円。1ヶ月では1.8億円ですね。月間pv数は18億(2017年6月)ですので、
1.8億円/18億pvで1pvあたり0.1円となります。目安通りの数字が出ました。
で、価格.comよりもpv単価が低い理由を考えてみました。主に2つあると思います。まず食べログはスマホで見られることが多いので必然的に広告枠が減ってしまうのかなという点と業種的な問題だと思います(価格.comは広告単価が高い業種の広告が集まりやすい)
まとめ
価格.com
広告単価(広告収入/pv)・・・1pvあたり0.4円
サイト利用率(サイト利用者/pv)・・・7%
食べログ
1つの飲食店が集めるユーザー数(ユーザー数/飲食店数)・・・117人
PV/UU・・・5.5%
課金率(課金者/UU)・・・0.8%
広告単価(広告収入/pv)・・・1pvあたり0.1円
こういう数値は今後自分でビジネスをやっていく時に非常に大事になってくるのでどんどん調べて頭に入れておきたいです。